東方SS書きである紅雨霽月のブログです。
東方やらラノベやらフリーゲームやら日常のことやらジャンルにはあまり捕らわれてないです。
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雲に真っ黒に塗りつぶされていた空に青が見え始める。
それは眩しいくらいに光に溢れていて直視することが出来なかった。
それでも私はその青を求めて、真っ直ぐに光を見る。
光の過剰摂取を訴える目が瞼を下ろそうとするけど、生理的反応を退けて無理やり瞳を外気に触れさせ続ける。
そう。
私は光を渇望している。
そこに理由なんてありはしない。
ただ欲しいのだ。
あの青が。
例え届かないほど遠くにあるのだとしてもその一欠けらでも。
じわりと視界が滲んでくる。
オーバーワークで乾き始めた瞳を濡らすため、涙が出てくる。
痛みも訴えてくる。
仕方がないから一度目を閉じて、ぐしぐしと目をこする。
涙よ、少しでも早く染み渡れ。
私はまだ青を見ていたい。
数秒。
私から奪われた時間。
それを取り戻すように目を大きく見開いてやる。
けど、そこに青はなかった。
変わりに強烈な白が視界に入ってきた。
流石にそれに対抗することは出来ず、咄嗟に目を押さえてその場にうずくまった。
あーあ、私は何をやっているんだろうか。
目を開けても上手く物が見えない。
けど、何度か瞼を動かしていると、無事に見えるようになってきた。
まあでも、こうして妙な行動を取ってしまうのも仕方がない。
振り仰げばまだ曇天。
でも視界の端には確かに青色が見えている。
そう!
雨は上がったのだ!
後書きみたいなの
こんなテンションで物事を感じ取れたら楽しそう。
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